【音域】低い声は才能であり、高い声は努力である。高音域はこうやって出そう。
結論から言うと、高い声は誰でも出ます。今のあなたが高い声を出せないのは、単純に練習が足りないだけです。
低音域は才能であり、高音域は努力です。
今回は「高い声が出ない」「好きな曲が高くて歌えない」「自分には才能がない」と嘆いている人へのメッセージです。
自分も昔は高い声が出ませんでした
中学生の頃は福山雅治さんの楽曲でも高くて歌えなかった自分ですが、今となってはシャワーを浴びている時に全力でX JAPANを歌っています。
歌を始めてから12年が経ちましたが、音域が1オクターブくらい広がりました。継続は力なりですね。この調子で次の12年は更にもう1オクターブ音域を広げます。人間卒業ですね!
低音域は広がらない
有名な話ですが、低い声は才能で生まれつき出せる音域が決まっています。これは数十年声楽家として活動していた方や音大卒の人も言っているので、ほぼ間違いないと確信しています。
月並みですが、低い声は才能ということですね。
事実として、歌を始めて12年の自分も低音域は全く広がっていません。
合唱・ミュージカル・オペラで低音をバリバリ響かせて歌うバス・バリトン・アルトの方に憧れている人の夢を壊してしまうかもしれませんが、これが現実です。
(もちろん、出せる限りの低音に磨きをかけることはできるので、音域が広がらないからといって低い声の練習は怠らないでくださいね!)
余談ですが、自分は高い声は出るものの、本来的にはバリトンの音域なので、低い声の方が好きだったりします。
劇団四季の『美女と野獣』のガストン役とか、メチャやってみたい。低音〜中音で声量を出せるように練習あるのみですね。
高音域は無限に広がる
低音域は才能だから広がらないと書きましたが、高音域は違います。
というのも、高音域は練習すればするほど無限に広がっていくんですよ。
事実として、冒頭でも書きましたが自分は12年掛けて音域が1オクターブ広がりました。
もちろん、(喉を痛めて歌えない時や帰りが深夜になった日を除いて)12年間毎日練習した結果ではありますが。
だから「高い声が出ない」「自分には才能がない」と言っている人を見ると虫唾が走ります。
「いやお前練習してないじゃん」「練習してないのにできないとか、お前は天才にでもなったつもりか」とツッコミを入れたくなります。
あなたは「高い声が出ない」のではなく「高い声を出す練習(努力)をしていない」だけです。
「自分には才能がない」のではなく「自分の才能を引き出すための練習(努力)をしていない」だけです。
月並みですが、「継続は力なり」なんですよ。結局はこの言葉に落ち着きます。ホリエモンはじめ、成功者は口を揃えてこの言葉を使っていますし。
高音域の鍛え方
「高い声は誰でも出るようになる」と言っただけでは無責任なので、ここで高音域の鍛え方について書いていきます。練習の参考にどうぞ。
1.自分が音痴かどうか知り、耳を鍛える
まずは高音域を鍛える前に耳を鍛えましょう。
「自分が今どの音を出しているか?」「ピッチが合っているか?」に敏感になることは、高音域を出す以前に歌い手としての必須条件です。
これができないと、たとえ高い声が出たとしても音痴のままなので、宝の持ち腐れになってしまいます。
音痴の人は耳が悪いので、自分が今どの音を出しているか分からず、盛大にピッチを外しまくってしまうんです。そして同じく耳が悪いので、それに気づかない。悪循環ですね。
…ということで、あなたが音痴かどうかを知るために、自分の声を録音して聞いてみましょう。
録音して自分の声を聞くことで、ピッチが外れているかどうかを客観的に判断できます。
どんなに音痴な人でも、自分の音痴には気づかなくても他人の音痴には気づきますからね。
実際に練習を始める前に、自分の身の程を知ることは大切です。
2.正確な音を出せるようにする
自分が音痴かどうかを知った後は、正確な音(ドレミファソラシド)が出せるように練習しましょう。
この練習には、楽器屋で売っている「チューナー」という道具を使いましょう。Amazonでも買えます。
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そもそもはギターやベースなどの楽器をチューニングをするための道具ですが、人間の声も「音」には変わりないので問題なく使えます。
このチューナーに向かって声を出してみると、ディスプレイの針とその上にある3つのランプが反応します。
たとえば「ド」の音を出した時に、ピッチが合っていれば針は真ん中を指し、真ん中の緑色のランプが点灯します。
対してピッチが低ければ「♭」の赤色のランプが点灯しますし、高ければ「♯」の赤色のランプが点灯します。
そう、これは狙った音が正確に出せるようにする練習です。
ご存知の通り楽曲は「ドレミファソラシド」から構成されていますので、これらの音が正確に出せないとピッチが合わず「音痴」になってしまうんです。
メチャ地味な練習ですし、部屋で1人チューナーに向かって「あー」と声を出している姿は滑稽ですが、これが最重要といっても過言ではありません。
この地味な練習は、本格的に合唱や声楽に携わったことのある人の全員が通っている道だと思っています。
ちなみに自分は高校生の頃に合唱と声楽に全力で取り組んでいましたが、1年生の頃はほぼ毎日チューナーとにらめっこしていましたよ。
チューナーによっては「ドレミファソラシド」の音が出る機種もあるので、たとえば「ド」の音を出して聞いてから声を出してピッチを正確にしていくと、同時に耳も鍛えられます。
これを毎日やっていると絶対音感が身につくので、音楽に携わる上では良いことしかないですよ!
余談ですが、個人的にはそれ故に合唱や声楽をやったことがあるのに絶対音感がない人は「あれ?真面目にやってなかったんじゃない?」と思ってしまいますねw
また、以前書いた記事で紹介したGACKTさんのラジオでもチューナーでの練習について分かりやすく触れているので、合わせて見てみてください。
3.高い声を出す(無理は厳禁)
耳を鍛えて、正確な音が出せるようになったあなたは、晴れて歌うための準備が整いました。おめでとうございます!
あとはひたすら練習あるのみです!声帯も筋肉と同じで歌えば歌うだけ上手くなりますので、正しい発声法で毎日歌って鍛えましょう。
ただし、無理は厳禁です。
基本的に喉が痛くなったら歌うのはやめてください。
高い声は喉への負担が大きいので、1日に何時間も練習してしまうと声帯ポリープの原因になります。
(そもそもすぐに喉が痛くなるような発声法は間違っているので、歌い方を見直す必要がありますが…。)
風邪を引いている時も同様です。風邪を引いている時に筋トレをしても力が出ないし、余計に悪化しますよね?歌もそれと一緒です。
自分の実体験ですが、喉を痛めてもなお無理して練習を続けた結果、全く歌声が出なくなってしまったことがあります。
練習できないのは怖かったですが、当時レッスンを受けていた声楽家の方に「休むのを恐れてはいけない」と言われて勇気付けられ、安心して休養した記憶があります。
こういうことにならないように、あなたは決して無理をせず練習に励んでください。
1日に3時間くらいしか歌わないプロもいるんですよ。つまり、人間が1日に出せる歌声は限られているんです。
※合わせて正しい発声法についても説明したいところですが、それだけで数千文字の記事が書けてしまうレベルなので、また別の機会に書きますね。
最後に
繰り返しになりますが、低音域は才能ですが高音域は努力です。
自分はこの12年間でほぼ毎日歌の練習をして、高音域を1オクターブ広げました。
音楽関係の仕事をしている血筋でもなく、歌を始めた頃は楽譜も読めない自分でしたが、努力すれば人並みには歌えるようになりました。
努力もしていないのに「高い声が出ない」「才能がない」と諦めていては、出る声も出ません。
自分の可能性を信じて、ひたすら練習を励みましょう。あなたならできます。誰かができたんだから、誰にでもできるんです。
自分も人間卒業するために、一生をかけて精進いたします。当面は高音域厨テストをクリアするのが目標です。
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