自分の思考は他人の思考のキュレーションである

SNSを利用するのが当たり前になった現代では、「自分の思考を言語化する」という体験は誰もが通る道ですよね。

その中で、自分の思考が影響を受けた人の考え方に酷似していることに気づいて「自分にはアイデンティティがない」と病んでしまったことはありませんか?

何を考えても憧れのあの人に似た思考になってしまうし、何を書いてもその人に似た文章表現になってしまうし。八方塞がりです。

それで「あーでもないこーでもない」と悩んでしまい、「自分は文章を書くのが苦手」と認識してしまう人も少なくないと勝手に思っています。

そんな方のために、「たられば」さんのツイートをシェアします。

その通りすぎる…!今回はこちらのツイートの内容について考えていきます。

「他人の思考」のキュレーションによって生まれる新しい価値が「自分の思考」

『「自分の考え」というのは「他人の考え」の寄せ集めから出来ています』とは、まさにその通りで多くの人に勇気を与える言葉だと思います。

余談ですが、文章を書くことに夢中になり始めた10代後半の自分にも贈りたいツイートですね。

(当時はロックバンド「BUMP OF CHICKEN」に夢中であり、自分の文章は同バンドのボーカル&ギターの藤原基央さんの思考そのものと言っても過言ではありませんでした)

たらればさんのおっしゃる通り、自分の考えは他人の考えの寄せ集めなんですよね。

「いいね!」と思った他人の思考って、その瞬間に自分の思考となって吸収されていきますからね。

そしてそれを別の場所やSNSでアウトプットすることができれば、それは間違いなく「自分の思考」と言えるでしょう。

これはパクリではなく、他人の思考を自分の思考の栄養として吸収しただけです。

自分のセンス(直感)をもって、世の中に蔓延する思考の中から上質なものだけを選別して、自分の思考に取り入れているわけです。

つまり、自分の思考は他人の思考のキュレーションなんですよね。

自分のセンスで既存の価値を寄せ集め、新しい価値を生み出す。この部分こそが「自分の思考」であり、そこにはアイデンティティが確立されると思っています。

クラブの雰囲気やお客さんの好みに合わせて楽曲をチョイスするDJや、自分のセンスで情報を収集して提供するキュレーションメディア(NAVERまとめantenna(アンテナ)など)と同じですよね。

ってことで、自分の思考が影響を受けた人の考え方に酷似していることに気づいても、「アイデンティティがない」と気に病む必要はありません。

本やブログを読んだり、音楽を聴いたり、沢山の人と会って話したりすることで多くの思考をインプットし、その中から自分のセンスに合致するものを選別してアウトプットしましょう。

それこそが「自分の思考」であり、あなた自身のアイデンティティになります。

他人と同じことやるのがパクリなら世の中のほぼ全ての物事はパクリになっちゃうよw

「◯◯さんと同じことを言ってるだけ」「ただのパクリ」という意見は、基本的にスルーで良いです。

そんなことを言い出したら、世の中のほぼ全てのことはパクリになっちゃいますよw

日本一のYouTuber「HIKAKIN」さんは、海外のYouTuberに憧れてYouTubeを始めています。

サッカー選手のメッシ氏やクリロナ氏だって、幼少期に他の誰かがサッカーをやっているのを見て「俺もサッカーやりたい」と思って始めているはずです。

スケーターの羽生結弦さんだって、プルシェンコ選手に憧れてスケートを始めているんです。

どんなに優れた音楽家だって、未だに先人が決めた「ドレミファソラシド」の中で表現しているんです。

お分かりですよね?どんなスターでも、殆どの場合は決められたルールの中で、誰かと同じことをしているんです。

「他人と同じ思考を持つこと」がパクリと言うのなら、彼らのようなスターがやっていることも、全てパクリになってしまいます。

これに当てはまらないのは、これまで世の中になかった発明をした人くらいですからね。

iPhoneの発明によって、それまでのスマートフォンの概念をぶち壊してしまった、故スティーブ・ジョブズ氏とかくらいかな?

当たり前ですが、発明や改革によって時代を変えた人物だけがアイデンティティを持っているわけではないですからね。

なにかと「パクリ」と噛みつく人は、こういった偏見を持っているんでしょうねぇ。心が狭いなぁ。人生つまらなそうw