ターミネーター2のラストシーンいいよね

久しぶりに観て号泣しました。大好きなシーンです。当時のエドワード・ファーロングは本当にイケメンですなぁ。好き。

「人間がなぜ泣くか分かった」「俺には涙を流せないが…」という台詞と共にジョンの涙を拭いてあげて、抱きしめて慰めるT-800に感動します。

この時T-800は機械的ではなく「人間的な」優しい表情でジョンを抱きしめているところにも注目です。胸が熱くなりますね。

このシーンの直前まではジョンの制止を淡々とあしらっていた殺人兵器のT-800が、ジョンの涙を通して「人間が泣く理由」を学習するんですよ。

今から自分(T-800)が死ぬ、それはジョンにとって大切なものを失うことに同じです。

その今この瞬間にジョンが涙を流していることから、「涙を流すこと」と「大切なものを失うこと」が、T-800のCPUの中で紐づいたんですね。

殺人兵器のロボットが「大切なものを失った時に人間が受ける痛み」を理解できるんですから、我々人間が他人の痛みを理解できなくてどうするんだよ?と思わせてくれます。

驕り高ぶったり、他人を見下したり、私利私欲のために平気で人を傷つけたり。人間は時として攻撃的で残酷なことを無意識のうちにやってしまいます。

たぶん普通に生きていれば誰でも社会の荒波に揉まれて、そういう攻撃的な面は現れるでしょう。

そんな現代社会の闇を抱えた我々の心を綺麗にしてくれるのが、『ターミネーター2』という作品の中のT-800の最期の姿なんですよね。

素晴らしい作品ですよ。今度レンタルして改めてフルで観ます。

人間には血が通っていて、しかも心があるんですから、他人の痛みを理解できないはずがないじゃないですか。

だって心がない殺人兵器のロボットが、少年の涙をきっかけにそれを理解できるんですよ?T-800が教えてくれたことを胸に、優しい人で在り続けましょう。