『死ぬ辞め』は現代社会の闇の核心に迫る衝撃作だった

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

現代社会の闇の核心に迫る内容で、多くの衝撃を受けました。この本に共感する人が多いことから、現代社会の闇を感じますね。

変なことを言いますが、この本が誰にも共感させずに全く売れない世の中になったとしたら、その時は「世界平和」が達成されているんだと思います。

かわいい絵と少ない文字数で情報がギュッと凝縮されているのであっという間に読了できますが、読書時間以上に得るものは多いです。

つらい状況の方も、そうではない方も、ぜひ手にとって読んでみて欲しいですね。

つらい状況のあなたは共感できることが多く勇気がもらえますし、元気なあなたは「こんなにつらいことがあるのか」「自分も気をつけよう」などの気づきがあるはずです。

現代社会に生きる我々全員が認識しておかなければならない闇の部分を、単純明快に表現している良書でした。

自分が特に好きだったページがこちら。


出典:「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

すごく分かりやすい例えで、深く共感しました。

学校でも会社でも、どこにいてもこういう「すり合わせようがない人」って少なからずいますよね。

そんな相手でも、真面目な人は何とか理解して合わせようと努力しますが、そもそも常識がズレているので話が噛み合うことはありません。

多くの人は「社会は合わない人とでも上手くやっていかなければならない」と言ってきますが、それはただの苦労やストレスでしかありません。

それに『苦労は美徳』とする老害的な思考なので、完全にスルーで良いでしょう。合わない人とはどうやっても合いませんから、それで消耗するのは不毛です。

だって、あなたが「パンツは下着」として着用しているのに、相手はなぜか頭に被っているんですよ?話をするだけムダってもんです。

あなたが「人を攻撃したり否定する言葉は使わないようにしよう」と思っているのに、上司から暴言を浴びせられてしまうのであれば、そこからは逃げたほうがいい、って話です。

真面目なあなたは、一般的な常識や良識を持っているはずです。

もしそれとはズレている人と出会ってしまったら、まともに相手をして自分が壊れてしまう前に、一刻も早く逃げましょう。

「社会は合わない人とでも上手くやっていかなければならない」なんてことはありません。合わない人がいる時点で、あなたにとっては十分緊急事態なんです。逃げるが勝ち。

最後に

この本にはつらく悲しい事例が多く挙げられていて胸が苦しくなる場面が多いですが、こういう痛ましい事件は知っておいた方がいいと思っています。

こういう「社会の闇」の部分を知っておけば、自分のためにもなるし、他人のためにもなります。

もし自分がつらい立場になった時にはすぐ対処できるので、この本の内容が予防医療的に効果を発揮します。これは自分のためになることですよね。

また、つらい立場ではない時には「自分が加害者にならないように注意しないと」「つらそうな人がいたら助けてあげよう」といった具合に、他人のために優しくなることができます。

つらいこと・悲しいことなど、痛みを知っている人は強くて優しいんですよ。だからこそ、こういう本を読んで知識を蓄えている人には価値があります。

自分を守るためにも、優しい人になるためにも、『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』を一読してみてはいかがでしょうか。

最後に、思い出すだけでもつらい体験を書籍化してくれた汐街コナさんに敬意を表します。

この本によって多くの人が救われて、多くの人が優しい心を持つようになったことでしょう。自分もその1人です。本当にありがとうございました。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)