ダサい(下手な)文章の特徴と対策(上達)方法まとめ

感情に任せた殴り書きの文章もそれはそれで良い味が出るのですが、そもそも文章を読む・書く量が圧倒的に少ない人のそれは、ダサい文章になりがちです。

誰でも気軽に文章を投稿できるSNSは、そういったダサい文章の温床になっています。

個人的にはダサい文章については肯定的ですが、自分自身が無意識にそういう文章を書いていることはないか?と考えると、不安になります。あなたもそういうこと、ありませんか?

せっかく文章を書くなら、誰もが上手な文章を書きたいと思うはずです。文章に限らず、何事もそうですよね。いつだって我々は、自分をよく見せようと必死なんです。

そこで今回は、自分が常日頃からTwitterを見ていて気づいた「ダサい文章」の特徴と対策について、詳しく書いていきます。

この記事の内容から、あなたの普段の文章を振り返ってみて、当てはまることがないか?確認してみてください。

ダサい文章の特徴

1.主語がない

ダサい文章に特に多い傾向として、「主語がない」ことが挙げられます。

SNSに限らず日常会話でも、主語をすっ飛ばす人って多いですよね。それ故に「何の話をしているのか」が分からないんです。

具体的な例を挙げると、

「昨日の試合メチャすごかった」
→いや、どの試合だよw

(他の人と話してる途中で)「お前はどう思う?」
→いや、お前らの話なんて聞いてないわw

…とかでしょうか。

この「主語がない」現象には、明確な原因があります。

当たり前ですが、本人は主語を頭に浮かべた上で文章を書いているので、わざわざ主語を入れなくても何の話をしているか分かりますよね。

それ故に、主語を失念してしまうんです。読み手への配慮が足りない証拠です。主観的に物事を考えて、自分勝手に発言していることが見て取れます。

発言する時は、必ず読み手の立場で考えて、しっかり主語を入れましょう。

「昨日の日ハム戦メチャすごかった」とか、

今◯◯の話してるんだけど、お前はどう思う?」とか、

主語を入れるだけで、文章や言葉に具体性が生まれます。少なくとも、「何の話をしているか」は伝わります。

SNSだったら画像や動画を貼り付けて、主語の代わりにするのも良いですね。

主語がない発言は「いや、何の話?」としか思えませんからね。注意しましょう。


2.結論がない

ダサい文章に多い傾向として次に挙げられるのが、「結論がない」ことです。

結論がないので、読み手には「で、結局何が言いたいの?」と思われてしまいます。

具体的な例を挙げると、

「この前◯◯にオススメしてもらったマンガを読んでみた」
→で、どうだったの?

「話題のラーメン屋に行ってきたよ!」
→で、どうだったの?

…とかですね。

この「結論がない」現象にも、明確な原因があります。

発言している時点で、本人の中では「個人的な結論」が出ていることがほとんどです。

心の中にある結論を念頭に文章を書いているうちに、結論を入れることを忘れてしまうんです。

でも、あはたの心の中にある感情は我々には見えないので、結論は伝わりません。思いは伝えないと伝わらないんですよ。

これもまた、読み手への配慮不足の表れですね。自己満足に発言して、勝手に完結しているだけです。

「この前◯◯にオススメしてもらったマンガを読んでみた。ハマった。単行本全巻買った。とか、

「話題のラーメン屋に行ってきたよ!私の口には合わなかったなー。魚介系超濃厚スープで太麺のガッツリ系だから、好きな人は好きだと思うけど。とか、

行為に対する結論を入れることで初めて「何をした結果どうだったか?」というストーリーが完結するので、立派な文章として成立するんですよ。

結論がない文章を見ると、自己完結するためならメモ帳にでも書いとけよ!とツッコミを入れたくなります。…あ、もしかして釣りなんですかね?w


3.根拠がない

さらに言うと、ダサい文章には「根拠がない」んですよね。

根拠がないと、読み手は「なんでそう思うの?」という疑問が生じてしまい、説得力を感じられません。

具体的な例を挙げると、

「サッカー楽しい」
→なんで楽しいと思うの?そもそもそれはプレーヤーとして?サポーターとして?

「イニエスタすごい」
→なんですごいと思うの?ってかイニエスタって誰?何してる人?

こんなところですかね。

根拠がないと読み手には説得力に欠ける印象を与えてしまい、結果としてあなたの発言はスルーされてしまいます。誰の心にも響かず、忘れられてしまいます。

感想や趣味趣向の話をするのなら、必ず根拠を添えましょう。

「なぜ?」の部分が欠けてしまうことで、あなたがどんなに熱く語ったとしても説得力がないので、真剣に読んでもらえなくなってしまいます。

先ほどの例文を自分が書き直すとしたら、

「サッカー観戦楽しい。スピード・方向・リズム・高さ・距離・強さ・作戦を臨機応変に変化させてゴールを決めるまでの過程が最高にワクワクする。

サッカー選手のイニエスタすごい。UEFA欧州最優秀選手賞を受賞したことがあるし、メッシも『相手から距離を取る能力を持っている』と絶賛している。神かよ

…こんなところでしょうか。

根拠が加わると「なぜ?」の部分が明確になり、説得力が生まれることが分かりますね。何より「熱意」が伝わりやすくなります。

感想や趣味趣向の話をする時は特に、根拠を添えることを意識してください。


4.カタカナ乱用

「カタカナ乱用」がダサい文章だということは、周知の事実ですよね。

たとえば、

「今回のアジェンダは〜」

「コンセンサスとれてるの?」

「サードパーティーが必要ですね」

「コミットメントしろ」

…など、例を挙げればキリがありません。

いや、読みづれぇよ!!意味わかんねぇよ!!!ググるのめんどくせぇよ!!!!

まぁ記事を書いている時点で自分はこれらのカタカナ語を理解しているのですが、ほとんどの人はこれらの言葉の意味を知らないですよね。

でも、それが普通ですし、知らない言葉があっても恥ずかしがる必要はありません。むしろ、悪いのは難しい言葉を選んで発言している人の方なんですから。

大衆的であり、カタカナの方が意味が伝わりやすい(または日本語に置き換わる言葉がない)場合を除いては、カタカナ言葉は使わない方がいいです。

そもそも我々は日本人なんですから、できる限り日本語で書いた方が伝わりやすいことなんて、当たり前ですよね?常識的に考えて。

「今回の議題は〜」

合意とれてるの?」

第三者が必要ですね」

積極的に参加しろ」

いかがでしょうか?たとえカタカナ語の意味を理解していたとしても、日本語で書かれていた方がスッと入ってきますよね?

カタカナ語を乱用することで、本人はカッコつけてるつもりかもしれませんが、はっきり言ってメチャダサいですよ。

ムダにアクセサリーをつけまくった結果、かえってダサくなっているファッションモンスターを彷彿とさせますね。

ファッションモンスター

ファッションモンスター


5.誰にでも伝わる例が添えられていない

最後に声を大にして言いたいのですが、大衆的ではない(普通の人がイメージしにくい)内容なのに、「誰にでも伝わる例が添えられていない」ことも、ダサい文章によくある傾向です。

これについては、誰もが知っている良い例があります。それは面積(広さ)を強調したい時に使われる「東京ドーム◯個分」ってやつです。

たとえば「東京ディズニーランドの面積は0.465km²」ですが、我々はこの数字だけを見てもピンときません。それが広いのか?狭いのか?なんて、全く理解できません。

対して、「東京ディズニーランドの面積は0.465km²(東京ドーム約10個分)と書いたらどうでしょう。その広さが誰でも簡単にイメージできるようになりますよね?

東京ドームに行ったことがなかったとしても、野球ができるくらい広いんだから、それがメチャでかい施設だってことは、誰もが知っています。

それを例として挙げることで、伝わりにくい内容をグッとイメージしやすくするのが、この「誰にでも伝わる例を添える」という方法です。

イメージが湧くと読み手は理解度が増しますし、理解度が増すと親近感がわくので、結果として文章を真剣に読んでもらえるようになります。

東京ドームの例から分かるように、「誰にでも伝わる例を添える」のは日常にありふれているし、かなり有効な方法なんですが、何故か使っている人が少ないんですよね。

あなたは仕事や趣味の話を、具体的な例も挙げずに説明していませんか?

それじゃあ相手には理解してもらえません。終始ポカーンで、印象に残ることもなく、そのまま忘れられてしまいます。

少しでも専門性を含んでいて大衆的ではない話は、身近なものを例に挙げることをクセづけましょう。

それだけであなたの文章はグッと伝わりやすくなますし、かなり真剣に読んでもらえるようになりますよ!

まとめ

いかがでしたか?自分がSNSを見ていて常日頃から感じていることとその対策について、エッセンスのみを抽出して簡潔にまとめました。

最後に今回の内容をさらにギューっと凝縮してまとめます。

ダサい文章を卒業する方法

  • 主語(何が?)を入れる→具体性
  • 結論(どうなった?)を入れる→ストーリー性
  • 根拠(どうして?)を入れる→説得力
  • 大衆的ではないカタカナ語を使わない→可読性
  • 誰にでも伝わる例を添える→理解度アップ

これらが無意識的にできるようになったら、祝!ダサい文章卒業!です。がんばってクセづけていきましょう。