大人になったら家族(兄弟姉妹、親)とは離れて暮らした方が仲良く居られる気がする。

人間が大人になる過程では複雑な心境や境遇になることが多く、心身ともに不安定な状態が続きます。

そういう時って、どんなに深くて長い人間関係でも、ふとした拍子に簡単に壊れてしまうんですよね。

心身ともに余裕がなくなった結果、心にもないことを言ってしまったり、理不尽な態度を取ってしまったり。誰にでも経験のあることですよね。

心身に余裕がない時って「1人になりたい」って思うじゃないですか。あれってきっと人間の防衛本能なんですよ。

人は余裕がなくなると冷静な判断ができなくなるので、結果として心にもないことを言ったり、理不尽な態度を取ってしまったりします。

そして、それは周りの人を傷つけます。

それを避けるための防衛本能の表れが、あの「1人になりたい」という感情なんですよ。

でも兄弟姉妹とか親とか祖父母とか、つまり家族はそんなあなたの様子を見たら放っておけないので、話しかけたり慰めたりなど、つい構ってしまいます。

これが「家族」という強い絆で結ばれた人間関係をも簡単に引き裂いてしまう行為なんですよ。

これがガキンチョの頃なら良いんです。

まだ精神が発展途上で思考が多岐に渡らず心の深いところまでは刺さらないので、だいたいはブチギレたり大泣きしたりした後に一晩寝ればケロッと立ち直れますから。

でも、大人になるとそうもいきません。我々ってつい色々と考えちゃうじゃないですか。良くも悪くも。普通に子どもが羨ましく思える場面なんて毎日のようにありますからね。

そんな大人の「1人になりたい」という気持ちを汲み取れずに話しかけたり慰めたりするのは、心の中に土足でズカズカと入っていることに同じです。

でも、彼らはそこが土足禁止であることに気づかないんです。

なぜなら、話しかけている本人は善意だけでやっていて、自分の「こうしてあげたい」という気持ちを満たすことに夢中なので、相手の気持ちに気づけないから。

相手の気持ち(土足禁止の看板)を見ていないので、土足OK(こうしてあげたら喜ぶ)と思い込んでいるんです。

よく善意の押し付けを「自分が気持ち良くなりたいだけのオナニー」に例えたりしますが、まさにその通りですよね。

こう考えると「やっぱり距離感って大切だなぁ」と思うわけです。友達でもそうだし、もちろん家族でも。

いくら親しい人でも目の前にいる人は他人なんですよ。適正な車間距離を取って安全運転をするように、きちんと距離感を保ちましょう。

たぶん、そっちの方がずーっと仲良くいられますよ。

高校生になったら家を出るくらいがちょうどいい気がする

特に家族ってのは距離感を保ちにくい存在なので、子どもがある程度まで育ったら家を追い出して一人暮らしさせた方がいいんじゃないですかね。

個人的な意見としては、高校に入学する(16歳)くらいになったら一人暮らしさせた方が良いと思っています。

これは自分の実体験に基づいた見解です。

というのも自分の家族は昔は割とガチで周りが引くほど仲が良かったのですが、自分が高校生くらいの時に色々あって、今では所々の関係が切れてしまっています。

今では実家に帰って言葉を交わすことができるのは「母」「祖父」「祖母」だけです。お恥ずかしい話ですが。

でも、もし自分が高校生の頃に家を出ていたとしたら、その他の関係も絶対に切れることはなかった、と断言できます。

「あの時もし自分があの家に住んでいなかったら絶対にこうはなっていなかった」と確信できる出来事がきっかけだったんですよね。今の現状って。

自分が大人になる過程にある時に、家族との距離が近すぎたんです。そこは自分の人生で特に後悔していることの1つですね。

余談ですが、自分は23?24?歳で家を出て一人暮らしを始めたのですが、あの時に家を出ていなかったら家族全員と関係が切れて、違う理由で家を出ることになっていたでしょうね。

…ということで、自分は家族(子ども)ができたら絶対になる早で家を追い出します。どんなにかわいくてもね。

自分の二の舞になって欲しくないし、子どもが大人になっても仲良く一緒に買い物に行ったり飲みに行ったりしたいので。

最後に

まとまりませんが、自分のエゴで家族や子どもとの距離が保てていない方は赤信号かもしれない、という警告的な記事でした。

距離感、大事ですよ。