老害への道〜自分が世の中の主流(トップ)という買いかぶり〜

新しいブームを受け入れられなくなったら、あなたの老害人生がスタートしてしまいます。

自分はYouTubeを10年以上観ているので、今までにYouTuberの方々が受けてきた悪い意味での待遇については、ある程度は把握していますが…。酷いもんですよね、ほんと。

テレビタレントにバカにされるのはもちろんですが、テレビ出演の際に「宣伝になるんだからノーギャラで良いよね?」と言われてしまったYouTuberも知っています。意味わかんねぇ…。

当時はYouTube黎明期でしたから、テレビ業界は焦りや嫉妬と同時に「YouTubeなんて所詮テレビの二番煎じ」とでも思っていたんでしょうね。

それにしてもノーギャラなんて見下しすぎだし、ナメすぎです。第三者ながらにYouTubeをナメ切った態度に当時は腹が立ちましたね。

プロ奢ラレヤーさんのおっしゃる通り、自分たちが世の中の主流(トップ)と主張し続ける人は、既に老害なんですよね。

「俺たちがトップだ!」「他はクソ!」と多様性を認められなくなった証拠です。

職業だけではなくて、趣味趣向でも同じことが言えます。

たとえばボーカロイドの初音ミクが好きな人が「ボーカロイドのブームを作った初音ミクが一番。他のはパクリ」と主張していたら、その人は老害と言えるでしょう。

Apple(iPhone)好きが「今のスマホは全部iPhoneのパクリ」「iPhone以外はダサい」というのも同様です。

他にも「犬の方がかわいい」「本を読まない奴はバカ」「筋トレしない奴は仕事ができない」…など、自分を主流だと買いかぶってマウントを取ろうとする人は老害なんですよね。

結局、これらは全て「価値観の押し付け」「同調圧力」という言葉でまとめることができます。

『俺たちテレビタレントはプロだ!YouTuberなんて所詮は素人!俺たちに敬意を表せ!』

この意見をサンプルに解説すると、まず『テレビタレントはプロ』というのはテレビタレントが勝手に思い込んでいるだけなので、価値観の押し付けに該当します。

同じテレビタレントでも、ろくなコメントができない役者や全く面白くない芸人なんて腐るほどいます。

『YouTuberなんて所詮は素人!』というのも同じく価値観の押し付けです。

プロと素人の定義は個々人で違いますから、YouTuberをプロと取るか素人と取るかは視聴者次第です。テレビタレントが勝手に「素人だ!」と決めつけるものではありません。

それにテレビタレントより話が上手くて面白いYouTuberなんて、ゴロゴロいますからね。

だからこそ、若者のテレビ離れはどんどん進んで、YouTubeが主流になりつつあるんですよ。わかりますか、おじいちゃんおばあちゃん?

最後に『俺たち(テレビタレント)に敬意を表せ!』というのは、今の時代だからこその同調圧力ですね。

現時点ではテレビの影響力は最強です。だからこそテレビタレントはその空気にあやかって「俺たちが最強だ!俺たちが一番偉いんだ!尊敬しろ!」と驕り高ぶります。

こういう空気感の押し付けって、ウザすぎてめまいがします。いや、自分テレビ観ないんであなたの名前すら知らないんですが…。

このように、主観的にしか物事を判断できなくなると自分の中に不動の正義が出来上がってしまい、老害を発病してしまうんです。

「常にアンテナを張る」「とりあえずやってみる(使ってみる)」ことが老害の予防医療

老害にならないためには、なんといっても「常にアンテナを張る」ことで情報のシャワーを浴びて広い視野を持ち、多様性を認められる体質を作ることです。

多くのことを知っていると色んな考え方ができるようになるので、SNSやニュースアプリを見る、本を読むなどのインプットを積極的に行いましょう。

あとは新しいものや流行りものを「とりあえずやってみる(使ってみる)」ことですね。

基本的に人間は得体の知れない(体験したことがない)ものを警戒して否定する傾向があります。

YouTuberをディスっているテレビタレントは、YouTubeを利用したことすらない人がほとんどです。

やってもいないのにディスるのは良くありません。勝手なイメージや先入観で物事を判断すると、圧倒的に損な人生を歩むことになります。

そんな状況に陥らないために「とりあえずやってみる」んですよ。体験してみれば、物事の本質に触れることができますからね。

ご存知の方も多いかと思いますが、世の中の多くのことは実際にやってみない限り、楽しいかどうかなんて分かりません。

何となくネガティブなイメージを持っていたけど、とりあえずやってみたらメチャ楽しくてハマってしまった経験はありますよね?

この経験からも分かる通り、自分がハマれるかどうかなんて自分でやってみないと分からないんですよ。何事もフットワークの軽さが大切ですね。

人はそうやって自分の好きなこと・得意なことを見つけていくんです。

とりあえずやってみて、たとえ全然できなかったとしても、少なくとも「得体の知れない(体験したことがない)」ものではなくなります。

そうすれば経験者の意見として良いこと・悪いことが発言できるので説得力があり、言葉に価値が生まれます。

「音楽の成績が1だった俺がボイトレに行った結果www」という記事を書けば、歌が上手くなりたいけどボイトレに行くのは怖いと躊躇している人に勇気を与えることができます。

こういったことを意識して続けていれば老害防止になります。

ぼーっと生きていると、人は主観的にしか物事を判断できず新しい物事を受け入れられない体質になり、老害になります。

老害は完全スルーでOK。我々は老害にならないように思考と行動を繰り返して、次の世代にバトンを回しましょう。