文字を眺めているだけでは読解力は身につかない
こういうのを読解力がないという。。文字面だけ追っかけて本質を読み取れない。行間が読めない。こういう誤解すら先回りして注釈しとかないと誤解が誤解を呼び私にすら火の粉が降りかかって来る。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年7月9日
多動力読んで今更百科事典買うとか、マジでコントか!って思うわ。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年7月9日
そうそう、「読んで字のごとく」までしか理解できない人って多いんですよね。
以前、これと似た話題の記事を書きました。
今回は趣向を変えて「なぜ彼らは文章から本質を読み取れないのか?」について考えていきます。
文字を眺めているだけでは本質にたどり着けるはずがない
当たり前ですが、文字をそのままの意味で解釈していては、とても本質を「読み解く」ことはできません。ただ「文字を眺めている」だけで終わってしまいます。
「読み解く」もとい「読解力」とは、5W1Hを総合的に判断して言葉や行間に込められた意図を汲み取る能力のことを言います。
冒頭で紹介した堀江貴文さんのエピソードをお借りして具体的に説明すると…。
『多動力』に「幼少期に百科事典を読むことにハマって朝から晩まで読んだら教師の知識量をも上回った」と書いてあったからといって自分も百科事典が欲しい!と思うのは、まったくもって見当違いなんですよね。
このエピソードで堀江さんが伝えたいのは「ハマる(ものすごい勢いで熱中する)ことで人並み以上の知識と経験が身につき武器になる」ということです。
それに今はスマホがあるし、スマホだけで情報収集からほとんどの仕事をこなしていて、家(賃貸物件)すら持っていないミニマリストの堀江さんの著書の文面なんですよ?
そんな人が今さら「知識を増やしたければ百科事典を買え!」なんて、思っているわけがないじゃないですか。
本に書かれている文字を眺めているだけだと、「堀江さんのような博識な人になるためには百科事典を買えばいいんだ!」と思ってしまうんでしょうね。
文章を読む時の心構えとして、目の前の文字面だけを追いかけるのではなく、5W1Hを総合的に判断して文字を読み解いていくと、本質にたどり着けるはずです。
ただぼーっと文字を眺めているだけでは、どんなにたくさんの本を読んだとしても、何も得ることはできません。
せっかく時間を割いて同じ文章を読むんだったら、もっと広い視野と判断材料を駆使して、本質を読み取る努力をした方が、絶対に特ですよ。
…ってことで、せめて5W1Hのうちの2W1Hくらいは瞬時に考えて、本質を読み取ろうとするクセをつけましょう。
- Where(どこで):ネット?著書?テレビ?
- Who(だれが):◯◯さん?△△さん?
- How(どうやって):どんな言葉やエピソードを用いているか?
たくさん考えましょう。そしてしっかり思考を巡らせましょう。
文章の情報量は「文字」だけにとどまりません。
それを読み解くためには、闇雲に文字を眺めるだけではなく、よく考えて深く追求する必要があります。
それを繰り返すことで、自ずと「読解力」が養われていくものです。
せっかく今を生きているんですから、世の中の本質にたどり着けるような「読解力」を持っていた方が、人生はきっと楽しいですよ。思考をフル稼働させましょう。
あとがき
堀江さんは著書でご自身のことを「肩まで浸からずに温泉に入っている人がいたら、こっちの方が気持ちいいからと、肩まで沈ませて説明するくらいのお節介人間」と分析していました。
冒頭で紹介したツイートは、まさにそんな人柄が表れていますよね。
言い方にトゲがある場合もありますが(笑)、見ず知らずの人の読解力不足をわざわざ指摘してあげるなんて…。
ご自身のおっしゃる通り、お節介というか、優しい人なんだなぁ。今回に限った話ではないですが、それを肌で感じた瞬間でした。
- 作者: 堀江貴文
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