『メイドインアビス』の作者つくしあきひと先生、元コナミのデザイナーだった

メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)

メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)

昨日に引き続き『メイドインアビス』のネタなのですが、今日は番外編。

作者の「つくしあきひと」先生って、元コナミのデザイナーさんだったんですね。

―― そもそも原作自体がとても丁寧に作りこまれた作品で、これが初めての商業作品と知って驚きました。マンガ家をされる前はゲーム会社で働いていらっしゃったとか。

 専門学校を出た後、コナミにデザイナーとして入ったんですが、最初の3年くらいはモーションを流し込んで調整する仕事をして、その後はインタフェースのデザインを作ってました。

 絵を前面に出して描けるようになったのは5、6年たってからの「Elebits(エレビッツ)」(2006年)で、初めて仕事を任されました。その前には「OZ-オズ-」(2005年)というアクションゲームも作ってましたね。

※「OZ -オズ-」……コナミから2005年に発売された、2人のAIキャラと三位一体となって戦っていく3Dアクションゲーム。

引用元:なぜ大穴は理不尽がいっぱいなのか 『メイドインアビス』の作者つくしあきひと、初インタビュー (1/3) - ねとらぼ

しかし、先生は10年はたらいた後に、こう思ったそうです。同記事より引用。

―― ということは、完全にゲーム畑の方だったんですね。そこからマンガ家に転身されるきっかけになったのは?

 10年ゲームの仕事をやって30歳になったときに、急にやばいと思って。元気に動ける時間はあと半分しか残ってないのに、しかもこの時間は加速して過ぎていく。そういう「やれるかも」という時間が半分しかないのは怖いと急に思って、辞めました。

引用元:なぜ大穴は理不尽がいっぱいなのか 『メイドインアビス』の作者つくしあきひと、初インタビュー (1/3) - ねとらぼ

うーん、胸に突き刺さるお言葉です…。こういう危機感ってかなり大事ですよね。

確かに正社員として働いていれば思考停止状態でも生活は安定しますが、昨日の記事でも引用したような「ワクワクしない日常」を送ることになります。

あの時の「やれるかも」をやっておけばよかったな…。と、悔いを残したまま死んでいくことになるかもしれません。

一度潜ったら二度と戻れないアビスに挑んだリコのように、先生も「ワクワクする自殺」を選んだんですねぇ…。

正社員でのほほんと生きている自分のような輩には想像できない程の苦労や努力をなさった結果が『メイドインアビス』の壮大な世界の誕生と、アニメ化という大成功ということなんですよね…。

現在の生活を捨てる覚悟で「やれるかも」に挑む勇気がある人は偉大ですね。

『メイドインアビス』という作品と、先生の人生から、刺激と勇気をいただいています。自分も「やれるかも」に挑む勇気を持って行動します。