「何でもやってみる」のは良いことだけど、器用貧乏にはなるな!
興味を持ったことにとりあえずチャレンジしてみるのは非常に良いことであり、自分自身もそうやって生きてきましたが、このスタンスには大きな落とし穴があります。
それはズバリ「器用貧乏になってしまう可能性がある」ということです。
何にでも手を出してしまうと、「全ての物事を満遍なくやる」ことになります。
これは裏を返すと、「全ての物事が満遍なく極められなくなる」ことになってしまいます。
自分自身これには気づいていながらも、多方面に渡る好奇心が強く、結局どれもこれもやっています。
そして結果としてはどっちつかずなことに…、そんな状況になっていることに気づきました。
自分の場合、「興味を持つ」ことと「やってみたい」ことがイコールなんですよね。
たとえば最近注力しているゲーム作りに興味を持った頃は、
自分はそれに必要な「シナリオを書く」「マップを作る」「キャラクターを作る」「プログラミングする」といった工程を全て『自分でやりたい』と思ってしまいます。
でも、考えてみればこれってメチャクチャ効率が悪いし、それぞれの工程を25%ずつしか極められないことになってしまうんですよ。
これに気づいた時、自分は決意しました。「何でも屋さんは辞めよう」「1つのことに命をかけよう」と。
自分は色んなことに手を出しながら生きてきたので、色んなことがある程度はできます。
でも、結局すぐにまた違う物事に興味が映ってしまい、始めたばかりまたは中途半端な状態で辞めてしまうので、ズバ抜けて出来ることが殆どありません。
これ、何となく生きる上ではこの上なく楽しいのですが良くないことだなぁ、と。
「これで生きていきたい!」と心に誓えるような物事に対しては、それだけに命をかけて取り組んで達成する必要がある、そうしないと一生を中途半端野郎のまま終えることになる、と。
自分の「何でも興味を持ってやってみる」スタンスは長所でもあり短所でもあります。
その短所的な部分が作用している状況を認識して、この記事を書くに至りました。
これからの人生は全力投球することを2つに絞ります
今までの人生を振り返ってみると、過去に年単位でハマってかつ今でも続いていることは2つあります。
これからの人生は、その2つにステータスを全振りして生きていきます。他の中途半端にやっていることはすべて辞めます。
たとえ他のことに興味を持ったとしても、インプットとして調べたりすることはあったとしても、実際にやってみるなど多くのリソースを割かないことを決意しました。
その2つはここでは発言を控えておきますが、1つは曲がりなりにも10年以上ほぼ毎日続けていることです。
もう1つは小学生の頃に第1次ブームがあり中学生までやり続けていたことで、期間は空きましたが最近また再開していることです。
今までの人生を振り返ってみて本当に手ごたえがあったと実感しているのは、この2つと仕事で培ったプログラミングおよび設計のスキルです。
そして仕事よりその2つをやりたい気持ちが勝ってしまったので、会社を辞める決断をしました。
もちろんその自分のやりたいことだけでは活動として完結しないので、それ以外の部分は外注します。自分にできないことは人に任せればいいんですからね。
その代わり、自分にできることは命をかけて全力でやる。これが自分らしく生きることの第一歩だと信じていますし、何よりそうした方が楽しいですからね。
仕事を辞める間際まで来て、ようやく本当にやりたいことに焦点が合いました。これからは迷いなく自分の道を進んでいきます。
最後に
これに気づいたきっかけは、退職前最後?の宴会になるであろう新入社員歓迎会で、我社の会長に挨拶に行った時の会話の中でいただいた言葉でした。
自己都合の勝手な理由で会社を去る自分に対しての悪口としてではなく、これから新しいことにチャレンジするイチ人間に対してのアドバイスとして、以下の言葉をいただきました。
「シュウヘイの良いところでもあり悪いところでもあるんだけど、少し飽きっぽいところがある。」
「色んなことにチャレンジするのは良いことだけど、すぐ飽きて他のことに手を出すのではなく、もう少し長いスパンで取り組んでみないと結果は出ないのではないか?」
「『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる』こともあるが、『二兎を追う者は一兎をも得ず』こともある。」
この言葉をいただいた時、本当にその通りだと思いましたし、今まで自分でも心のどこかでは気づいていたけど認めたくなかった事実を、改めて気づかせていただきました。
その昔、自分は「飽きっぽい」ことを悪口的なニュアンスを感じる表現で伝えられて、酷く落ち込んでしまったことがありました。
しかし、今回会長からいただいた言葉からはそういった意味は一切感じませんでしたし、本当に自分のことを思ってアドバイスしていただいている気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
もちろん自分の中で認めたくなかった事実を突きつけられて落ち込んでしまったことは否めませんが、「飽きっぽい」ことを指摘していただいたこと自体には感謝しかありませんでした。
「伝え方が全て」「誰から伝えられるか」が大事だと言いますが、本当にその通りだと実感した瞬間でした。ありがとうございます。
色んな人に助けてもらっているし、応援してもらっていることを実感していて、「もう全力でやるしかないな」と身の引き締まる思いです。
今までは会社の仕事を全力でやってきましたが、これからは自分のやりたいことを全力でやっていきます。
決して立ち止まらず、この人生を全力疾走のまま駆け抜けます。
その結果として、自分が元気でやっている姿をお世話になった皆さんにお見せしたい。
それが一番の恩返しだと思っているので、2つに絞った「本当にやりたいこと」に対して持てる力を余すことなく使っていきます。
(以下、ひとりごとです)
よく聞け俺!
途中で立ち止まったり、妥協したら恩を仇で返すことになるからな!
それで生きていくって決めたんだから途中で諦めずに最後までやり切れよ!
ベッドの上でダラダラスマホ弄るんじゃねぇぞ!分かったらさっさと動け!