緊張は乗り越えるたびに強くなるから、逃げずに立ち向かっていこうよ


普通に生きてりゃ誰だってライトを浴びる日は訪れる
そんな時誰でも臆病で 皆腰の抜けたスラッガー

引用元:BUMP OF CHICKEN『ノーヒットノーラン』

FLAME VEIN

FLAME VEIN

入試、部活の大会、コンクール。面接に資格試験、宴会での挨拶、結婚式。披露宴での友人代表スピーチや余興、など。人生の中には、緊張するシチュエーションがたくさん盛り込まれています。

緊張しないタイプの人間もいるみたいですが、自分含め多くの方は緊張するタイプだと思います。

緊張の場面を体験することは、大変な苦労です。しかし、それを成功させることができれば、大変な偉業になります。

いつまでも緊張から逃げていては、一生偉業は成し遂げられません。怖くても、ビビりながらでも良いので、どんどん立ち向かっていきましょう。その体験は、貴方を必ず成長されてくれます。

緊張は真摯に向き合えば、友達になれます。自分は過去にとあるジャンルで、これを経験しました。その実体験を書いていきます。

初めての独唱は緊張しすぎて死ぬかと思った。もちろん大失敗

高校の部活動を通してプロの声楽家と舞台をご一緒することになり、その圧倒的な声量と表現力に魅了され、その方からレッスン(いわゆるボイトレ)を受けている時期がありました。

隔週でレッスンを受けている中、その声楽家の先生にレッスンを受けている方が集い、一人1〜3曲を独唱で歌う、という内容のコンサートに出演することになりました。

これが忘れもしない、人生初の独唱での舞台でした。

イタリア歌曲を2曲歌うことになり、7分程度の出番でしたが、滅茶滅茶に緊張しました。緊張しすぎで声が思うように出ず、独唱なのに最後に一礼をせず舞台を降りるなど、散々な結果でした。

家族や親戚たち、顧問の先生や見に来てくれた部員たちは褒めてくれましたが、自分にとっては最悪な出来栄え。その夜は枕がびしょ濡れでした。

場慣れすると舞台の緊張感が大好きになった

結論からいうと、場慣れすることで緊張にも慣れるどころか、本番特有の緊張感が大好きになりました。

ありがたいことに、その後も独唱の機会は増えていき、緊張の舞台をたくさん経験しました。

「学問なき経験は、経験なき学問に勝る。」というイギリスのことわざからも分かる通り、経験から舞台という場所での在り方を学び、同時に舞台にも慣れていくことができました。

最終的には、本番大好き人間に。

高校三年の夏にとある全国的な催しがあり、その中のオペラ部門でソリストとして歌うことになりましたが、その頃にはこんなに成長しました。

「本番はじまった!満席で立ち見のお客さんもいるって!自分も早く舞台に行きたい!」※前半は出番なしの役でした

「(出番直前舞台袖)よっしゃ、やったるぜー!俺の高校生活の集大成を見せつけたる!」

「(本番中)楽しいぃぃぃぃい!!」

喉を使いすぎて声が出なくなることがあるくらい練習してきたこと、過去のたくさんの舞台から学んだことは全て自信に変わり、本番を心の底から楽しむことができ、大成功を収めることができました。

この舞台の後に「高校生の演奏で感動したのはシュウヘイで3回目」と顧問の先生に言っていただけたのが、この上ないほど嬉しかったですね。

緊張するのは真剣な姿勢の表れだから自信を持つべき

緊張しないのは素晴らしいスキルだと思いますが、緊張するのも同様だと考えています。

真剣に物事について考え、色々なことに気を遣ってしまうことから生まれるのが緊張ですからね。「緊張できる」というのも、素晴らしい才能ですよ。

ただ、緊張する場面から逃げてしまったり、練習も準備もせずに適当にお茶を濁しているだけでは、いつまでたっても緊張しているだけで、何もできない現状から変わりません。

真剣に緊張と向き合い、立ち向かいましょう。貴方が真剣であれば、心を開いてくれる時が必ずやってきます。楽しくなりますよ〜。