H30春期の応用情報技術者試験バックレました

春と秋は情報処理技術者試験(国家試験)の季節ですね。4月の第3日曜である本日4/15(日)は春期の試験日。受験された皆さん、お疲れ様でした。

実は自分も応用情報技術者試験(AP)を受験する予定だったのですが、華麗にバックレました。

受験票が届いていましたが、開封すらしていません。

無論そのままシュレッダー行きです。本当にありがとうございました。

そしてバックレたのと同時に、もう二度と国家試験は受けない、申し込まないと決めました。

国家試験の受験者には学生の方も多いことでしょう。

そこで学生の皆さんにこそ声を大にして伝えたいのが、エンジニアになるためには国家試験に合格する必要なんて全くない、ということ。

自己採点の結果が不合格確定または微妙なラインだった方は、ぜひこの記事を読んでいってください。

周りに受かった人や既に合格している人がいたとしても、劣等感に苛まれる必要は全くありませんよ!

ただの主催側のビジネス

そもそも資格試験なんて主催側のビジネスに過ぎません。ただの金儲けなんですよ。

過去問と新作の問題を適度にミックスしては定期的に試験を実施することで受験料を巻き上げ、合格者に賞状を配布するだけの簡単なお仕事です。

そんな単純なビジネスの中で、個人が、会社が、社会全体が主催者の手のひらで転がされているんですよ。なんだか滑稽ですよね。

日本人の資格至上主義者の多さは異常

日本人って学歴とか資格とか知名度とかに振り回されるのが好きですよね。

これってつまり、日本人は悪い意味で「ブランド思考」であるということが言えます。

例えば日本人はiPhoneが好きですが、それはiPhoneというモノの機能ではなくAppleというブランドそのものに惚れているからです。

確かにiPhoneは素晴らしい製品ですが、Appleというブランドだけに惚れ込んでいるようでは、その真価を発揮させて活用することはできません。

日本人はiPhoneのシェアがダントツなのにその機能を使いこなしている人はごく少数であることからも、これが伺えます。

資格でも同じことが言えて、難関の試験に合格しているという理由だけで人を採用する会社は、その人がどんな長所を持っていて、何が得意かなんて知るよしもありません。

それに、勉強ができるだけで中身はクソ野郎かもしれないですからね。

資格もといブランドに目が眩んでしまうのは、愚の骨頂としか言いようがありません。

国家資格なんて持ってなくても仕事ができたりリーダーの素質がある人はたくさんいますし、もちろん逆も然りです。

ITの現場で7年以上働いていますが、これまで会ってきた人を分析すると、持っている資格と能力は比例しないと断言できますね。

確かに有能な人は試験に合格できるので資格を持っていることも多いですが、資格に興味がないから持っていない有能な人も多いです。

そもそも、資格至上主義の現状が異常なんですよね。

「資格を持っている人が偉い」「資格を持ってない奴はダメだ」というのは偏見というか、立派なハラスメント案件だと思います。

就活のために資格取得を目指している方へ。資格でしか人の能力を判断できないような会社はお先まっくらなのでエントリーしない方がいいですよ。履歴書の無駄遣いです。

資格なんてただの飾り

確かに資格に合格した瞬間は相応の知識が身についていることでしょう。その努力と結果は素晴らしいので、素直に尊敬します。

ただ、人は合格した途端に一切勉強しなくなってすぐに全て忘れるので、合格したところで過去の栄光にしかなりません。

資格を持っているからといって悦に浸って何もしない思考停止よりも、常に情報収集を欠かさない資格なしの人の方が、よっぽど戦力になります。

じゃあなんで申し込んだの?

そんな考えの自分がなぜ今回の試験を申し込んだか?というと、理由はズバリ「会社の方針」です。

ここ数年、自分が所属する部の目標には「資格取得」という文言が必ずあります。

定例で合格者を発表したり、会社の入り口に賞状をズラリと並べたりなど「資格取得に励め」オーラ全開なので、その無言の圧力に負けて受験することになりました。

当初はコンスタントに勉強していたのですが、年始から激務になり深夜までの残業や休日出勤を余儀なくされてしまった影響でそれが途絶えてしまいました。

同時にモチベーションも下がり、その後は一切勉強せずに今に至ります。

合格する見込みはなかったので、そんな状態で行って1日を無駄にするくらいならバックレた方が有意義だと判断しました。

(情報処理技術者試験は午前と午後にそれぞれ試験があるので、受験するだけで丸一日かかります)

ってことで、家でブログを書いたり絵を描いたりしていました。とても たのしい にちようび でした。

まぁ激務にならなかったとしても、やらされている感が強くて全くやる気が出なかったので、結果は同じだったと思いますが。

自分の意志以外で動いたとしても、それは身にもならなければ結果も出ないんですね。

冒頭で「もう二度と受けない」と書いたのは、今回の体験でそれを理解できたからです。それが唯一の収穫ですかね。

(どうしても受けたくなったら撤回しますが、十中八九ないでしょうね)

トラウマの基本情報技術者試験

※ここは自分の体験談なので、興味がなければ飛ばしてください。

自分は学生時代に基本情報技術者試験(FE)に合格しましたが、あの体験は今でもトラウマです。なんてったって2回も落ちましたからね。

もともと自分は試験特有の緊張感がものすごく苦手です。

頑張った分だけ緊張感が増してしまい、本番で頭が真っ白になってしまうという超マイナスなスキルを有しています。

(余談ですが、それ故にバイクの免許はいきなり大型で取りました。)

試験直前には過去問で90点以上をコンスタントに取れるほどの知識は備わっていましたが、1回目の受験では緊張しすぎて頭が働かず、結果は不合格でした。

当時は自分の不甲斐なさと先生方への申し訳なさで死ぬほど落ち込みましたね。合格したにも関わらず、未だに「基本情報」という言葉を聞くと胸がチクっとします。

そして半年後の2回目の受験。勉強はそこそこにして、代わりに緊張についての対策に重きを置きました。前日は敢えて一日中遊んだりして。

自己採点の結果は合格だったので一安心でしたが、結果発表サイトからは「不合格」を告げられました。

なんで!?と思い採点結果を確認すると、選択問題(20点満点)でどの問題を選択するかをマークし忘れたらしく、その問題が丸ごと採点されていませんでした。

自分のドジっ子具合に殺意が芽生えたのを今でも鮮明に覚えています。

結局そのまた半年後の3回目で何とか合格しましたが、合格したところで成功体験には置き替わらず、この一連の体験はトラウマとして今も心に刻まれています。

こんな自分でも現在はサブリーダーとして元気にエンジニアをやっているんだから、合格できなくても安心して社会に飛び出してきてください!と学生の皆さんに伝えたいですね。

"国家"とか仰々しくて気がひける

資格についての見解は、ホリエモンこと堀江貴文さんに賛同しています。

国として実施していて"国家"とかついちゃってるから、堀江さんがおっしゃる通り心理的ハードルが高くなってしまい、人手不足が発生するんですよ。

適性を判断するためには何かしら必要だという意見には自分も賛同します。

しかし、少なくとも今の制度では優秀な人まで弾かれてしまう可能性があるので、スクリーニングの精度は低いと考えています。

まとめ:資格なくても大丈夫

長々と書きましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

資格と能力は比例しないし、資格で人を判断する会社なんて入る価値はないので、今回の試験の結果が振るわなかった方も落ち込まないでください。

証拠として自分も国家資格なしの状態で就活して今に至りますからね。

大丈夫、あなたを正当に評価してくれる、あなたの居場所は必ず見つかりますよ。試験に落ちたくらいで諦めないで。