【DELTARUNE】スージィとランサーの一人称のアイデアはToby Fox氏本人によるものだった
まだDELTARUNEをプレイしていない方で、事前情報を一切入れずにプレイしたい方は、ここでブラウザバックしてください。
(チャプター1は無料でプレイできますので、まだ未プレイの方はぜひプレイしてみてください)
ちなみに、今年は日本語をちゃんと勉強していたので、今回は日本語版の翻訳をもっと手伝えました。
— tobyfox (@tobyfox) 2018年11月2日
例えば、スージィを 「俺使い」、 ランサーを 「僕様使い」 というキャラクターにしたのは僕の発想でした。(ヨホ)
私はUNDERTALEの翻訳作業中から、「トビーさんはもともと日本語がかなりわかる方」と勝手に勘違いしておりました… そう思ってしまうぐらい、日本語版へのこだわりがすごかった。(そして、この一年で本当に「かなりわかる方」に進化されているからビビります…) https://t.co/jM2Pi7b2x8
— 福市恵子 (@keiko_fukuichi) 2018年11月3日
スージィはバリバリの不良口調にしたかったので、「一人称をオレにしたい」と@tobyfoxさんに相談されたときは「ドット絵なので、男の子だと思われないか」と心配だったんですが、「ひとまず…」とやってみたらとてもよかった。女の子とわかる工夫もして、結果、最高の日本語スージィになったと思います
— 福市恵子 (@keiko_fukuichi) 2018年11月3日
いい仕事してますねぇ…。
スージィ、ぶっちゃけ初見ではバイオレンス系不良男子かと思ってしまいました(笑)。
しかし、物語を進めると女の子だということが分かって「え!?女の子だったの!!??」と驚きましたw
(こんなことをスージィ本人に言ったら胸倉を掴まれて「はぁ!?どういう意味だそりゃあ??」って言われそうですが…w)
スージィのこの顔が好きです(かわいい)。
スージィは女の子ですが、キャラクター的に「私」でもないし、「アタイ」とかも違うし…。やっぱり「俺」が一番しっくり来ますね。
さすがToby氏、ナイスアイデアです!
『UNDERTALE』の時も思いましたが、Toby氏は強い女性が好きなのかな?どちらもプレイしている方なら、自分の言いたいことが分かるはず!
ランサーの「ボクさま」は、かなり早い段階で@tobyfoxさんから提案があって、即座に「Great ideaだと思います!」とお答えしました。実際に「ボクさま」で訳してるうちに「自分をボクさまと呼ぶなら、オトンのことはきっとパパ上だな」と思えてきたりして、いろんな部分が自然に固まっていきました。
— 福市恵子 (@keiko_fukuichi) 2018年11月3日
お調子者でどこか抜けている王子様のランサーの一人称に「ボクさま」を使うのは、イメージにピッタリですよね。
「ボクさま」という一人称のおかげで、ランサーのどこか憎めない愛くるしいキャラクターが引き立っています。
また、福市恵子さんのツイートから「なるほど、キャラクターの翻訳作業って色んな要素から組み立っていくんだなぁ」と知りました。
キャラクターを他言語でいかに忠実に再現し、どう引き立てるか。素人の自分でも、これはとんでもない難易度ということが分かります。
文化の違いと言語の壁をを超えてキャラクターを再現し、我々に提供していただいていることに改めて敬意を表します。
一人称という英語圏にはない文化へのこだわりから、Toby Fox氏の熱意を感じる
原作者が真剣に日本語版のことを考えて提案をしてくださって、そこに刺激を受けてこちらもいろんなアイデアが浮かんできて…という体験は、なかなかないです。@tobyfoxさんとのお仕事はいつも刺激的で、自分のMAXパワー以上のものを引き出していただいている気がします。140字じゃ伝えきれない感謝…
— 福市恵子 (@keiko_fukuichi) 2018年11月3日
英語の一人称って「I」「my」「me」「mine」しかないじゃないですか。
つまり、英語圏には「僕」「私」「俺」「自分」のように、一人称を人によって使い分ける文化がないんですよ。
でも多くの日本人にとっては、この一人称の差がとても重要ということはご存知の通りです。
映画やゲームのキャラクターが「僕」を使うか「俺」を使うかによって、そこから受ける印象はかなり違ってきます。
もしドラえもんの一人称が「俺」だったら、ちょっと凄みがありますもんね。
それをアメリカ人のToby氏は理解していて、だからこそスージィを「俺使い」に、ランサーを「ボクさま使い」にするアイデアが浮かんだのではないでしょうか。
Toby氏は日本のゲームのファンということもあり、日本語への強いこだわりが見てとれます。
『UNDERTALE』といい『DELTARUNE』といい、日本に素晴らしい作品を届けてくれてありがとう。日本を愛してくれてありがとう。心の底からそう思いますね。