カシミヤ(カシミア)はクリーニングではなく自宅で手洗いがオススメ!?

カシミヤ(カシミア)のマフラーを買ったので手入れ方法を調べていたら、「洗濯は自宅での手洗いがオススメ」という記事が上位に出てきて驚きました。

カシミヤは「高価で繊細」なイメージですし、タグにはドライクリーニングのみと表記されているので、素人には洗濯できないものだと思い込んでいました。

カシミヤの手洗いをオススメしている記事を読み進めていくと、「なるほど!」と納得できる内容だったので、自分も手洗いしてみたくなっています。

ということで、今回はカシミヤの手洗い方法の手順とポイントをまとめます。

手持ちのカシミヤが汚れてきたあなたは、ぜひこの手順に沿ってご自身の手でお手入れされてみてはいかがでしょうか?

1.桶に「常温」の水を貼る

ニットは水の温度が高いと縮みやすく、また洗う時間が長いと縮みやすく毛羽立ちやすくなります

洗濯は「ぬるま湯」が一般的ですが、洗剤が溶ければ常温や冷たい水でもOKです。

ポイントは「低い温度と短い時間」ですね。

2.ウール洗い用洗剤またはシャンプーを入れて泡だてる

水を貼った桶にウール洗い用洗剤またはシャンプーを入れて泡だてます。

…っとここで驚いたのが、我々が普段髪を洗うのに使っているあの「シャンプー」でも良いということです。

確かに人間の髪もカシミヤも動物の体毛ですし、いずれもたんぱく質ですから、シャンプーを使ってもいいんですね。いやー、勉強になります。

しかも自分と同じシャンプーを使ってあげれば、愛着が増すこと間違いなし。洗剤より高価かもしれませんが、自分のシャンプーで洗ってあげるって素敵ですよね。

3.カシミヤを入れて軽く押し洗いまたは振り洗い

そして水が泡だったら、カシミヤ製品を入れて軽く押し洗いまたは振り洗いします。

この時に摩擦に注意してください。濡れたカシミヤはデリケートであり、必要以上に擦ってしまうと毛羽立ちの原因になります。

摩擦を防ぐために、洗濯用のネットにカシミヤをたたんで入れてから押し洗いや振り洗いをするのがオススメです。

ちなみに洗う時間の目安は30分程度です。

先にも書いた通り、洗う時間が長いと縮みやすく毛羽立ちやすくなりますので、優しくパパッと洗ってあげましょう。

4.一度すすいだら柔軟剤またはリンスで油分を補給

泡だった水を抜いて一度カシミヤをすすいだら、もう一度常温の水を貼りその中に柔軟剤またはリンスを入れ、洗った後のカシミヤに油分を補給してあげます。

リンスでも良いのは、シャンプーを使って良い理由と同様で人間の髪もカシミヤも動物の体毛であり、同じタンパク質だからです。

5.脱水機(洗濯機)かバスタオルを使って脱水

続いては脱水ですが、なんと脱水機(洗濯機)を使って良いんです。

もちろん、摩擦を防ぐためにきちんとたたんで洗濯用ネットに入れてあげましょう。

脱水機の中のカシミヤはドラムに張り付いて水分を飛ばすので、実はタオルで絞るより繊維に優しいんですよね。

勇気を出して洗濯機に投入しましょう!

どうしても洗濯機に入れるのが億劫な方は、バスタオルの上にカシミヤを平らに伸ばして端からクルクル丸めて脱水してください。

6.洗う前の寸法に伸ばして日陰で平干し

脱水が終わった後は、洗う前の寸法に伸ばして風通しの良い日陰で自然乾燥します。

カシミヤはじめニットは吊るし干しすると水分の重みで伸びてしまうので、必ず平干しにしてください。

乾燥したら、カシミヤの手洗いは完了です!

まとめ

カシミヤの手洗い方法

  1. 桶に「常温」の水を貼る
  2. ウール洗い用洗剤またはシャンプーを入れて泡だてる
  3. カシミヤを入れて軽く押し洗いまたは振り洗い
  4. 一度すすいだら柔軟剤またはリンスで油分を補給
  5. 脱水機(洗濯機)かバスタオルを使って脱水
  6. 洗う前の寸法に伸ばして日陰で平干し

いかがでしょうか?絶対にクリーニングに出すしかないと思っていたカシミヤですが、実は自分でもお手入れできちゃうんですね。

自分の手でお手入れすると愛着もひとしおですので、ぜひこの機会にご自身の手で自慢のカシミヤちゃんをお手入れされてみてはいかがでしょうか?

参考記事:
https://uto-knit.com/library/howto/washing
お手入れ最終手段。「2年目のカシミヤストール」への処方箋