生前より死後の方が評価される人って、次の時代を生きてたってことだよね。
生前(今)ではなく死後(次の時代)で評価されて価値が見出されるってことは、時代の先駆者ってことですからね。カッケェ。
ただ、自分ではそれを実感することができないから切ないですが。
死後に評価される人ってのは、その時のトレンドなんかおかまいなしで、かつ見返りを求めずに自分のスタイルを突き通せる人…。つまり自分を持っている人なんですよね。
その境地に達している時点で超人ですが、それを死ぬまで続ける忍耐力もすごい。普通の人は評価されなかったらモチベーションが下がって辞めてしまいますからね。
富と権力・地位と名声への羨望とか、承認欲求とか…。人間って目先の利益に踊らされがちです。
でも、実際は目先の利益を得られただけでは意味がなくて、自分が死んだ後に縁もゆかりもない人が自分の作品や功績を見て感動してくれないと、真の意味での欲望は満たされません。
…ということを、『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』という本を読んでいて知り、「確かにその通りだなぁ」と共感しました。
ラカンによれば 、そうした 「大文字の他者 」に認められないことには 、人は真に承認欲求をみたすことができないのです 。
ネットでの即時的なレスポンスでは 、たとえある投稿をしてその日に 1 0 0件 「いいね 」がついたとしても 、そんな 「小文字の他者 」の承認は 1週間後にはなかったも同然になってしまいます 。そうではなく 、 「 1 0 0年後に見知らぬ人が自分の作品を見て感動してくれる 」 といった 、風呂敷をひとまわり大きくひろげたような承認欲求をみたすことこそが 「大文字の他者 」の承認です 。
出典:その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
この文章を読んだ時、ハッとしました。自分は今目の前の人が認めてくれたりだとか、どうすれば最も早く利益を得られるかなど、目先の利益のことしか考えていなかったんです。
具体的に言えば、会社員として生きていけばとりあえず世間も親も一人前の大人として認めてくれるし、普通に生活できるくらいの収入は得られます。
でも、それだけでは自分のことを世の中には周知することなんて出来ないし、100年後に自分の功績を見て感動してくれる人なんているわけがありません。
たとえば弥生時代の卑弥呼の活躍は今も教科書で語り継がれていますが、当時に農作物を作ったり、古墳を作った農民ひとりひとりの名前なんて、誰も覚えていませんよね。
現代の会社員として生きるということは、弥生時代の農民として生きることと同じなんですよ。将来的には存在を忘れられて、本当の意味で消えてしまうんです。
農民=労働力としての生き方が悪いというわけではありませんが、せっかく今を生きているんだから、死後も語り継がれるような作品や功績を産み落としたい、と思いませんか?
別にそれが達成しなくても良いんですよ。自分が信じた道を貫いて生きることは、結果が出る出ないは抜きにしても、最高に有意義で価値のある人生を歩むことには変わりないですから。
個人的に愛してやまない、BUMP OF CHICKENのボーカル&ギターの藤原基央さんの言葉を借りると「かなうかどうかはわかんないけど、努力はできんじゃん。」ってことですよ。
参考記事:
最後に
自分も日々このブログを更新したり、個人的に制作を進めているゲームだったり、趣味のファッションだったり…。
つい目先の利益を追ってしまうことがありましたが、『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』を読んでいて意識が変わりました。
今後は「自分の本当にやりたいこと・やるべきこと」を見据えてそれに集中していきます。
この記事をここまで読んでくれたあなたも、目先の利益だけを追い求めるのではなく、後世に語り継がれるような作品や功績を残すために行動してみてはいかがでしょうか?
平凡な生活に焦りや不安を持っている人は、ぜひ『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』を読んでみてください。
哲学者たちが人生の目的や意味を、こと細かに説明してくれます。
- 作者: 小林昌平
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