『イノセント』はバンプの経営理念のような唄
『イノセント』とは、BUMP OF CHICKENが2010年にリリースしたアルバム【COSMONAUT】の一曲です。
BUMP OF CHICKENは「曲は多くの人に届きたいと願っているのに、俺たちが足を引っ張ってはいけない」という考えを持った、楽曲至上主義のバンドです。
『イノセント』は、そんな彼らの信念を的確に表現した、会社でいう経営理念のような楽曲であると考えています。
誰の声か どうでもいい 言葉と音符があるだけ 君の側に
君がどんな人でもいい 感情と心臓があるなら 君の力になれるように 気付かれなくとも 唄は側に
引用元:BUMP OF CHICKEN 『イノセント』
BUMP OF CHICKENの唄ってことなんて、どうでもいい。楽曲は君に届いて、その中に言葉と音符があるだけ。
貴方がどんな人かなんて、俺たちには関係ない。心と身体がある人間に向けて、唄を届けるだけ。
自分は、この楽曲からそんなメッセージを感じました。
藤原基央は、インタビューで「童話のような唄を書きたい」と語っています。
恐らく、BUMP OF CHICKENの楽曲は『桃太郎』のような位置付けでありたいと思っての発言だと考えています。
『桃太郎』は作品自体はめちゃくちゃ有名で、気付かないうちに生活の中に溶け込んでいるのに、作者が誰なのかは知らない人の方が多いですよね。そんな位置付けになりたいのかな、と。
『イノセント』は、そんな彼らの信念が楽曲として表現されている、BUMP OF CHICKENの経営理念であると、自分は考えています。
- アーティスト: BUMP OF CHICKEN
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: CD
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