オレ的『飴玉の唄』歌詞解釈:物理的な距離と心の距離は違う

-- 藤原「飴玉を渡せるくらい近い距離でも、心の距離は何光年に匹敵するくらい遠いことだってある。」

orbital period

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「飴玉」は物理的な距離の指標で「何光年も遙か彼方」は心と心の距離

飴玉あげる

光年も遙か彼方から やっと届いた飴玉だよ
そういう1ミリを繋いで 君と出会えた 僕がいるよ

(中略)

冷え切った君の その手に触れて 心を見たよ

引用元:BUMP OF CHICKEN『飴玉の唄』

「飴玉あげる」という歌詞から分かる通り、飴玉を手渡しできるほど、君と僕との物理的な距離は近いことが分かります。

作詞の藤原さんは飴玉が好きだそうです。

胸の奥には「自分の好きな飴玉を君に渡したい」という本心がありますが、それを伝えるためには、心と心の距離を埋める必要があります。

臆病な僕にとって、自分の心の奥から相手の心までの距離は、物理的な距離に換算すると何光年にもなります。

それでも勇気を振り絞って、冷え切った君の手に飴玉が渡すことができた。

心と心の距離という、何光年も遙か彼方から「飴玉をあげたい」という本心を伝えることができた。

勇気を出して伝えること・信じることでお互いの心の奥にたどり着き、本当の意味で僕と君が出会うことができるんですよねぇ。

分かち合えない心の奥 そこにしか自分はいない

引用元:BUMP OF CHICKEN『beautiful glider』

「言葉の要らない話」とは

聞けない事 言えない事 上手に話せなくて泣く
出ない言葉 強い気持ち 時間が足りないと言う

(中略)

言葉の要らない 話をしよう

何億年も遠い昔から お互い知っている人がいるよ
そういう1秒を紡いで 僕と生きている 君がいるよ

引用元:BUMP OF CHICKEN『飴玉の唄』

言葉に直らない感情って、沢山ありますよね。

本当に感謝している時は「ありがとう」だけではとても足りないけど、それ以外の言葉が見つからなかったりします。

仮にそういう感情を言葉だけで伝えようとしたら、途方もない時間が掛かってしまうでしょう。

でも、そばにいるだけで、触れているだけで伝わったり、共有できる感情ってありますよね。

そういった「言葉の要らない話」を何億年分もしたい。要するに君とずっと一緒に居たいってことですよね。

「君が笑う」ことの意味とは

飴玉食べた 君が笑う

引用元:BUMP OF CHICKEN『飴玉の唄』

嬉しい・楽しい・面白いといった要因から、人は笑います。

思いが詰まった飴玉を食べて君が笑ってくれることで、僕は「喜んでもらえた」ことを知ることができます。

大切な人の反応を伺って一喜一憂することってありますよね?それを的確に表現している、美しいフレーズですね。

「見えない」「死なない」神様は信じない

見えない神様 僕らは祈らない

(中略)

死なない神様 僕らは祈らない

(中略)

勝てない神様 負けない 祈らない
限りある君の その最期に触れて 全てに勝つよ

引用元:BUMP OF CHICKEN『飴玉の唄』

この曲の「神様」は「君」の引き立て役だと解釈しています。

姿形の見えない神様には祈らないけど、目の前で飴玉を食べている君のことは信じている。

勝てない神様でも、命に限りがある君を信じていれば、負ける気がしない。だから、僕は神様には祈らない。

神様を差し置いてこれだけ盲信していることから、その存在の大きさが分かりますね。

君が笑えば僕も笑うよ

その手に触れて 熱に触れて

僕も笑うよ 君と笑うよ

(中略)

僕は君を信じたから

引用元:BUMP OF CHICKEN『飴玉の唄』

Oh, Yeah...!!!!

君の手のぬくもりに触れて君が笑ってくれれば、僕も笑うよ。だって、僕は君を信じているから。

……いい曲だなぁ!!

歌詞解釈まとめ

歌詞に合わせて解釈してきましたが、簡潔にまとめると。

  • 臆病で大切な人に思いを伝えるのが難しい
  • 言葉にならない思いだらけで伝えきれない
  • 君と一緒に笑っていたい
  • 一緒にいれば神様にも勝てる気がする
  • 僕は君を信じているから

…といった感じでしょうか。

この曲に共感できることは、それだけ大切な人がいるということなので、とても幸せなことです。

友達、恋人、家族。あなたには、ここまで大切に想える人はいますか?