厳しい規則は逆効果。やりたいことを規制されると全てのやる気が削がれてしまう

法律は社会の秩序を維持するための一定のルールであり、これがないと世の中は破綻してしまうため、必要な規則です。

規則といえば法律以外にも、学生には校則が、会社員には就業規則があり、組織に属している人であれば、何らかの制約のなかで行動していますよね。

こういった規則は必要なものが多いですが、時と場合によっては、必要以上に自由を奪ってしまい、悪い方向に作用する場合があります。

今回は自分の実体験を基に、このことについて書いていきます。

やりたいことを規制されると全てのやる気がなくなる

自分の実体験ですが、その時に一番やりたいことを規則で抑止されてしまい、全てのやる気が削がれてしまった経験があります。

高校生の頃からファッションに興味を持ち、髪をセットしたり、洋服にこだわり始める方は多いと思います。自分はまぎれもなく、それでした。

そんな多感な時期の自分にとっての「校則」とは、『敵』そのものでした。

学業に関係ない髪の長さや色、ピアスなどを規制され、違反すれば生徒指導室で反省文を書かされる。今も昔も良い子気質(自称)な自分ですが、人生の中でこの三年間だけは問題児で、生徒指導室の常連でした。

それに加えて、女子はメイク禁止でした。年頃の女の子にスッピンでの外出を強要するなんて、モラハラも良いところじゃないですかね。

教師陣は事あるごとに「学校は勉強する場所だ」と言い訳していましたが、学業に専念する場所なのに、学業以外のことを規制されるとはこれいかに、と疑問を抱いていました。

ましてや、その時期に一番やりたいことを規制されている訳ですから…。学校に通うことで自分の自由を全て奪われているような、そんな感覚に陥っていました。その結果…。

「じゃあ、学校でやることなんてどうでもいいや。」

と、授業や学校行事に対する意欲が皆無になりました。

退学も考えましたが、当時は部活に熱中していて、部員の皆のことが大好きだったので、卒業まで耐えることができました。

「たかが髪やメイクだけで」と言いますが、一番の楽しみを奪われる苦痛って凄まじいんですよ。

教員の皆さんには、生徒さんの年齢による特性を理解した上で、校則について見直していただきたいです。というか、未だにこんな校則がある時代遅れな学校があるのか疑問ですが。

高校卒業後は絶好調でした

高校卒業後の進学先では、もちろんそんな規制はなかったので、自由と同時に、学業・学校行事への意欲を手に入れました。

髪を伸ばしたり、金髪にしたり、パーマをかけたりしながら、国家資格を取ったり、文化祭の実行委員をしたり、教員助手をやったり、優績賞(優秀な成績で賞)をいただいたり、卒業式で答辞を述べたり…。

何でもやりたかったので色々なことをしましたし、させてもらいました。

「学業以外のやりたいことが思う存分できる」という自由は、学校の楽しさを最大限に引き立ててくれて、同時に学業への意欲も高まり、最高の学校生活をもたらしてくれることを実感しました。

この体験から、学業や業務に支障がないことを規制してしまうような規則は、取り入れるべきではないと考えています。

厳しい規則は教員の怠慢

荒れている学校だと思われるから規則を設けているって?それは規則で生徒を抑止しているだけであって、教育ではない。教員の怠慢です。

派手な風貌でも、挨拶がきちんとできて、公共の場所で気配りができる生徒さんばかりであれば、その学校はそんな印象にはなりませんよね。

それに「有名大学進学率が高い」「◯◯部が全国大会優勝」「大物歌手△△の出身校」ともなれば、勝手に良いイメージがついて回ります。

生徒をそこに導くのが「生徒指導」の本質なのではないでしょうか?真面目に仕事してくださいよ、先生。