心を亡くすと書いて「忙しい」

漢字ってよく出来てますよね。人の夢と書いて「儚い」とか、信者と書いて「儲ける」とか、人の為なんて「偽り」とか。

部首と旁(つくり)の関係を深読みしていくと面白いですよね。あ、今気づきましたが、言葉を売ると書いて「読む」ですね。面白いなぁ。

これらの中で、特に心に響いているのは「忙」という漢字。お気付きの通り、心を亡くすと書いて「忙しい」です。その通りだよなぁ。

忙しいと思考する暇がない

1分1秒を争う状況では、時間的にも精神的にも一切の余裕がなくなります。

思考が入り込む余地はなく、作業を進めるためのロボット化、といったところでしょうか。もちろん、その時は心が亡くなった状態ですよね。

忙しいと遊ぶ時間がない

徹夜で作業するような状況では、遊んでいる時間なんてありません。

やりたいことをやるのが遊びという行為なので、その人の心が表れます。その時間がないということは、心が亡くなっている状態であると言えますね。

別に忙しいのは悪いことじゃないけど

心を亡くしてしまう反面、余計なことは一切排除できるのが「忙しい」という状況です。

なにかを成し遂げたい人や、仕事や趣味が心の底から好きな人にとっては、心を亡くして作業する時間は必要不可欠で、本人的にも良い時間の過ごし方ですよね。

でも一つだけ言えることは、忙しくても長時間労働だけはダメだ、ということ。長時間労働は心を亡くすどころか、命を亡くすリスクさえあります。

必ず定時で帰ることが前提で、その中で忙しい状況になるのであれば、それは健全な心の亡くし方ですよね。